第10回トークセッション stillwater 玉置純子さん

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新年あけましておめでとうございます!

こんにちは。

2014年もstart to [ ] は、
ますます楽しく面白く愉快にやっていきたいと思っております。
引き続き、何卒よろしくお願いいたします!

「ほんのちょっと前を行くフロントランナーにお話しを伺っちゃおう!」と
場をつくりはじめたstart to [ ] のトークセッションですが、
とうとう10回目のご案内となります。

かものはしプロジェクトの村田早耶香さんにはじまり、
これまでいろいろな方をお呼びして多くの方々とともに
ゲストの方の「それぞれのはじまりの物語」や
「人生のエッセンス」のようなものに数多く触れてきました。
トークセッションに参加してくださったお客さんの中からも
「私も挑戦することにしました!」と嬉しい便りをもらったり、
そんなことも起こりはじめた最近です。

さて、記念すべき10回目の、そして2014年最初のゲストには
『stillwater(スティルウォーター)』の
玉置純子さんをお迎えしようと思います。

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start to [ ]バングラデシュツアー報告会~ついに小学校完成!

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今年も行って参りました、start to [ ]のバングラデシュツアー。
8/17~8/25の9日間にわたり、めいっぱいバングラデシュの今を感じ、ナングラの子どもたちや現地の大人たちと触れ合い、励まし合い、そして未来について語ってきました。

今年のツアーの目玉は、何といっても小学校新校舎の完成
紆余曲折を経てやっと建ちあがった新校舎と対面した時にメンバーが感じたことなどをお話しできればと思います。それに関しては我々メンバー同士でもお互いの気持ちを知りたいです。

今回のツアーにははじめてバングラデシュを訪れるメンバーが3人。下は15歳から上は28歳までのメンバーが初参加となり、そんなフレッシュな彼ら・彼女らの目線にバングラデシュはどう映ったのか、という点についてもお話しできればと思います。

これまでもstart to [ ]を支えてくださったファンの皆様、「バングラデシュって最近よく聞くけど、いざ行ってみるとどんな感じ?」と思っている方、「チャリティーとかボランティアって、実際どういうことしてるの?」とギモンをお持ちの方、「最近夢中になれることがなくて」とお困りの方、どうぞお越しくださいませ。
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start to トークセッション・『start to 私の仕事』~篠田ちひろさん(クル・クメール代表)

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※申し込みたくさんいただき満席となりました。ご都合悪くなった方はご連絡いただけると幸いです。

2013年第1回目となるトークセッションは、クル・クメール代表の篠田ちひろさんをゲストにお迎えします。

クル・クメールはカンボジアの伝統医療、クメール医療に基づき、地元産のハーブを使ったバスソルト・バスティーなどのホームスパ製品を生産・販売しているカンボジアにある会社です。
24歳の時単身カンボジアに渡った篠田さんが立ち上げました。
今ではシェムリアップ市内に直営店2店舗と工房1店舗を運営するなどすくすくと順調に成長しています。
その活躍ぶりは時折日本国内のメディアでも取り上げられているので、もしかすると目にしたことがある方もいるかもしれません。

そんな篠田さんをお迎えしてお伺いするトークテーマは、start to 『私の仕事』。

そもそも篠田さんがクル・クメールを立ち上げたきっかけは、大学在学中カンボジアを訪れて、貧しいながらも日々を楽しみつつ生きるたくましい人々の姿に衝撃を受けたこと、一方で貧しさゆえに教育を受けられず、それが理由でその境遇から抜けられないという現実を知り、カンボジアの人たちに安定した仕事を作りたい、という想いを抱いたことでした。そのため大学卒業後はイギリスに留学してフェアトレードについて学び、それが終わると単身カンボジアに戻ってクル・クメールを立ち上げました。

篠田さんとクル・クメールのここまでの軌跡を後からなぞると、あたかも初めからターゲットが定まっていてまっしぐらに突き進んできたようにも見えます。
でもその一方で、語られない迷いや悩み、葛藤といったものも、きっとあったのでは・・・。

衝撃の出会いから得た問題意識にコミットし続けること。
その問題意識に対して起業という形で応えていくこと。
ビジネスの中身としてスパ製品の製造・販売を選ぶこと。

などなど、その時その時の選択が積み重なって、今の篠田さんとクル・クメールがあるのだと思います。

そのときどきの選択において、篠田さんをして他と違わしめているのは、どうも『仕事』へのこだわりなのではないか、という印象があります。

カンボジアの人にお金やモノを送るのでななく、『仕事』を作ること。
寄付や出資することではなく、自らの『仕事』として起業すること。
ハーブの生産農家さんなどクル・クメールのお取引先にもっとよい『仕事』を提供すること。

いずれもそうではない選択肢もある中で、篠田さんは『仕事』の方を選ばれてきたように見えるのです。

篠田さんにとってなぜ『仕事』でなければならなかったのか?
『仕事』でしか味わえない何かがあるのか?
さらにそれが海外で、となるとどんなスパイスが効くのか?
そもそも篠田さんにとって『仕事』とはなにか?

当日はそんなお話しをお伺いしてみたいと思っています。
最前線でフロントを走る篠田さんの start to 『私の仕事』、お楽しみに!

※トークセッション終了後にはクル・クメールの商品をその場でお買い上げ頂くこともできます。
こちらもお楽しみに!

【日時】2013年6月18日(火) 20:00~22:30
※受付開始は19:45頃の予定です。

【場所】パズル南青山(表参道駅徒歩7分)
http://www.scs-puzzle.com/minamiaoyama/

【会費】1,000円

【概要】
・篠田さんよりクル・クメールの紹介 (10分くらい)
・篠田さんの「私の仕事」 (45分くらい)
・質疑応答/フリーセッション (45分くらい)

【定員】30名程度 ※満員となりました。

【申込】※申し込みたくさんいただき満席となりました。ご都合悪くなった方はご連絡いただけると幸いです。
立ち見も出る状態です。それでもキャンセル待ちを希望される方はinfo[あっとまーく]startto.info
までお名前とご連絡先をご連絡ください。状況に応じてご参加いただける場合はご連絡いたします。

【共催】株式会社Waris
※今回のトークセッションは、会場の確保など株式会社Warisさんの協力を得て開催します。

start to [ ] ツアー説明会&2013年活動計画発表会!

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start to [ ] がスタートしてから早3年が経ちました。
まさに光陰矢の如し。
当然のことながら、
いいことも悪いことも、いろいろなことがありました。

2012年は、立ち上げメンバー以外の新メンバーを迎え、
トークセッションの開催、
バングラデシュNGO省からの許認可、
現地小学校の建設開始、それに伴う雇用創出など、
数多くの嬉しいハイライトがありました。

現地をコーディネートしてくれている
我らがパートナーのSEEDOメンバーに、
この場を借りて(借りても読めないと思うけど)
御礼を言いたいです。いつもありがとう。

時間はかかるけれど、前に進む意志があれば、
それは実現できるということを
いくつも体験させてもらいました。
とてもありがたいことです。

「前に進む」というのは、
時として変化することが求められます。

僕らstart to [ ] のあり方も、前に進むごとに、
時間を経るごとに、そして現地とコンタクトするごとに、
少しずつ変わってきました。
自ら変化をしたこともあれば、
環境や状況によって
否応なく変化をせざるを得なかったことも
(当然ながら)あります。

『startする人をもっと増やせる私たちへ』

僕らが、今のところ至っているひとつの「あり方」の目標です。
当初は、バングラデシュをはじめとする発展途上にある国で
「子どもが夢を持って生きること」を目標にしていました。
そこから見ると、随分「変化」したように思います。

夢を描く前にやるべきこと(多くの場合、家のお手伝いや仕事)がたくさんあって、
将来が閉ざされてしまっている世界の子どもたちと同様に、
日本人でも何かできるんじゃないかと思ってはいるものの、
はじめの一歩をどこに踏み出せばいいか
分からずにいる人に対しても、
何かできることがあるのではないか、と思い始めた最近です
(このあたりは、毎回のトークセッション事業から多くを学びました)。

もっともっと多くの人たちが start line に立てたら素敵じゃないか。
もっともっと多くの人たちが、自分自身の [ ] を見つけたら、
その人自身も社会ももっとよくなるのではないか。

そんなことを考えながら
2013年がはじまってからの4ヶ月を過ごしてきました。

ちょっと前置きが長くなりましたが、今回の発表会の主旨は3つです。
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start to [ ] のはじまりの話 その3

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前回までのお話しは、コチラを。

『アジア経済研究所』の図書館でいろいろと資料を探り、最終的に現地に行くことに決めたところからです。当時の自分に『どうですか?』とインタビューしてみたいところですが、正直なところ確信めいた自信はなかったように思います(そりゃそうです)。

でも、なんとなく、『何か』が動き出す予感がありました。

自分たちの手で動かそうとしているワクワク感や、自分たちの目で見ようとしているドキドキ感が入り交じって、何とも形容できない不思議な気持ちだったことを思い出します。僕はそれに加えてこのメンバーで行けることへの喜びもありました。

今思うと、このあたりから歯車がコチコチといろんなところで動き出していたように思います。それを全部動かすための残り1つのピースが自分たちだった、とでもいうように。今でも、よくその頃を振り返って、『Take action, Make miracle』と話しています。このエントリーでは少しずつ少しずつ歯車が動き出す、そのあたりのお話しを。

***

結局、まだ見ぬ土地には、共同代表の内山、関本、僕、そして、僕と10年前からバングラデシュのプロジェクトで苦楽を共にしてきた盟友笠原の4人でいくことになりました。
手がかりは、僕と笠原のバングラデシュでのほんのちょっとした経験(ローカルバスに乗れるとかレストランで注文できるとか)、内山の元同僚が首都ダッカで働いていること、その方がいろいろ手配してくれそうな現地業者を知っている、という3点のみでした。

ワクワクドキドキとは裏腹に、『ダッカまでは何とかなりそうだけど、現地行ったらどうしようっかなぁ…』という自問自答は心の中から出たり入ったりしていました。出発までに、何とか伝手を使って現地の誰かにアポを入れられるよう調整を試みましたが、最終的に調整できたのは『Star Hotel』という現地のエアコン付ホテルと、ダッカから現地へ向かう車の手配のみ。

でも、本当に不思議なのだけど、内山が現地業者に聞かれて『少しでも快適な方がよかろう』と日本で適当にエアコン付を選んでことこそが、実は現地のすべてのはじまりになることに。

やってみると扉は開かれるもの、startすることで自ら景色を変えることができる、というのは実は僕らもこの時に身をもって体感したことで、この時から『日本でもこういう話をたくさん伝えたい』と思うようになっていったのかもしれません。

Jamalpur(ジャマルプール)に到着した僕らは、当然行くあてもないので、まずは『Star Hotel』にチェックインすることにしました。向かう車中で話したいくつかの作戦は以下の3つ。

(1)現地NGOを突撃訪問してみる(代表的なBRACなど)
(2)同じくBRACが運営する現地手工芸品工場を突撃見学する
(3)こういう支援したいんだけど人を紹介してよ、言いまくる

作戦はほとんど『突撃』。
今思うと本当にアホみたいなのですが、作戦の話もそこそこに、車中の主題は僕の恋愛話だったような…(あぁ、なんてくだらない…ごめんなさい…)。

車を降りてチェックインすると、ホテルのオーナーが親しげに(そしてどこか緊張気味に)僕らに話しかけてきます。これはバングラデシュではどこにでもある風景で、僕は話半分で(実際はほとんど)聞き流していたのですが、なんだかよくわからないうちに、彼がガイドをしてくれることになりました。(こういうこともしょっちゅうあるし、正直面倒くさいパターンの方が多い、と思う)

その男の名は、Biplop(ビプロップ)。

英語はたどたどしいけど何とか会話になる。僕らの英語も理解していないようにみえるけど何となく理解してくれている。そして、よく笑う。
ロビーで話している時は予想だにしませんでしたが(ごめんなさいね、Biplop)、実は彼こそがstart to [ ]の道を開いてくれたその人と言っても過言ではありません。

内山が日本で『エアコンが付いてたから』という理由だけで手配した『Star Hotel』のオーナーは、現在の我々の現地パートナーであるSEEDO(シード)のコアメンバーの一人でした。

しかも、ベンガル人にしては奥ゆかしい彼は、僕らが日本から来たNGOで、バングラデシュの子どもの教育をサポートしたい、ということを知っていたにも関わらず、自分の団体を最後の最後まで押し出すことをしませんでした。彼は訪問先から出る度に『次は?』と僕らに聞いてくれて、僕らの行きたいところへ連れて行ってくれました。自分のホテルの仕事もほったらかして。
ひねくれ者の僕なんかは、もしかして最初に『奇跡!僕はSEEDOって団体やっててさ!』と猛烈に押して来られたら、それだけで『うーん。』と選択肢から外してしまったかもしれません。そういう意味では、彼の奥ゆかしさ(というのだろうか)は、大いに奏功したことになります。

Biplopと出会った翌々日には、Jamalpurに7つある行政区のうちのひとつMelandaha(メランダハ)という地域の区長の自宅で飯を食べていた我々。車中でぼーっとした時間が流れるたびに、誰かしらが『やっぱりやってみるもんだねぇ』とつぶやいていたような気がします。それくらい急速に、そして出来過ぎくらいにモノゴトが動いていったように思います。

でも、なんだろう、なんだかしっくりこなかったんですよね。

区長(名前忘れた…)に見せてもらった学校も、ほとんど廃れていて何らかのサポートが必要な感じでした。『やっぱりこれって運命だよね!ここでいいじゃん!』となっても不思議ではない土地にあった学校でした。それでも僕らはそうならなかった。誰一人として、『うん!』という感じにならなかった。

この時に我々4人に共通していた妙な違和感。

僕らはこの『言語化できない違和感』をとーっても大切にする傾向があって、その夜に日本から持ち込んだ酒を飲みながら(イスラムだからお酒はなかなかないのです)、悶々とあーでもない、こーでもないと語ったように思います。今にして思えば、『ここまで来たんだから何としてでも手土産を持って帰りたい』気持ちと、『たとえ何も持ち帰れなくても納得できる支援先を見つけたい』気持ちとで揺れていた時間だったのかもしれません。

次回は、この『妙な違和感』と、Biplopがいきなり明けたstart toの扉のお話しを。
では、またね。